楓連子装小簞笥『以加留賀』
(かえでれんじそうこだんす『いかるが』)
W250mm×D100mm×H65mm
大きな切面のある長手の箱で、白いシカモアメープルを黒柿のラインが引き締めています。トランクのように蓋が開く形式ですが、このような形式は不思議と日本の箱では見かけません。
後部の蝶番には蓋がある角度で止まるように工夫をしました。内部には本桜で作った内箱ー落としーが入っていて、内容物から箱を守るとともに、収納物そのものも守ります。本作は内側に蝶番を固定する銀金具がありますので、そこに収納物が当たらないようにとの配慮でもあります。
よく作品を見た方から何を入れるための箱なのかとよく質問をいただきますが、何も入れなくてもいいのです。箱は箱としてその魅力を楽しみたいものです。一方で、このような長手の箱は文房具をしまったり 腕時計をしまったり、使いこなせばさらに楽しいものです。
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