開催中の第70回日本伝統工芸展では、作品の展示のみならず「特別展示-わざを伝える-文化財保存事業報告」と題して、昨年、群馬県甘楽町にある私の工房で行なった伝承者養成研修会の様子と成果物が陳列されています。
この研修会は文科省の助成事業として日本工芸会が委嘱され、工芸会所属の人間国宝が担当して行われています。私は「木工芸」の担当として、次代を担う作家6名を対象に事業を行いました。
作品制作の両輪として、「創造的な造形力の育成」「その力を具現化する正しい技術の習得」を目標に据え指導に当たってきました。早速、研修生の中からは、今年の優秀賞受賞者(島田晶夫氏)も生まれ、成果を感じています。
会場では助成事業の記録映像も上映していますので、作品鑑賞の傍らご視聴頂き、若い作家たちの研鑽の様子が少しでも伝わりますと幸いです。
▶同展への出品作品「献保梨拭漆小箪笥『歌合』」についてはこちらからご覧ください。
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