掲載情報)雑誌『Pen』No.532

私が工房を置く群馬県はいわゆる自動車王国で、私も日々足替わりとして車を使います。
今回、月刊Pen9月号で英国の最上級SUV、レンジローバーと共演をしました。撮影は私の工房ならびに甘楽町で行いました。

何年か前、同誌の連載で小山薫堂氏が人間国宝のもとを訪ねる企画があり、私も取り上げていただいたのですが、今回、当時の編集者がある言葉から私の仕事を思い出してくださったとのこと。

 

その言葉は「神は細部に宿る」。

 

スチールを取り入れた椅子でも有名なドイツの建築家 ミース・ファン・デル・ローエの遺した言葉で、レンジローバーと私の仕事に共通点を見つけての取材でした。


詳しくは記事をお読みいただくとして、私は常々「美は細部に宿る」と言ってきました。"微の積み重ねが美"なのです。今でこそ漢字表記は異なりますが、同じ音を持つ微と美は語源を同じくするらしく、つまるところ「美は微、また微は美」なのです。そこが工業製品とはいえ良く作りこまれたレンジローバーに共通するようように思います。

実際、今回初めて同社の車両に触れましたが、当初は無骨なオフロード車かと思っていたものの、私の作品と同じく「撫で、さすりたくなる」車でした。

また同誌では5月にベネチアで開かれ、私も出品した「12名の人間国宝展」のことも紹介されています。併せてご一読ください。

 

---

雑誌『Pen』No.532 

レンジローバーで走れ!|Pen Online (pen-online.jp)