例年桜の咲くころ恒例の「工芸Kōgeiの創造ー人間国宝展ー」が、今年も銀座和光で始まりました。4月13日まで無休です。
普段出品することの多い公募展は、その長い歴史の中で自然と出来上がった「制約」があるのですが、その点この会は自由に取り組めることが魅力です。人間国宝展と銘打っていますからその格調を保たねばならず緊張はしますが、他ではできない作品の製作・出品を心掛けています。
今回は平安時代からの伝統的な調度である二階棚からヒントを得た棚と垂撥そして盛器の3点を組み合わせて一つの室礼を構成しました。木工藝は単に飾られものだけではなく、このように空間そのものを作り出す力があります。
満開の桜とともに工芸の世界に足をお運びください。工房の枝垂桜はまだニ分咲きですが春を運び入れてくれています。(尚、垂撥にかかる花入れと下段の花器は伊勢崎先生、上段は玉川先生の香炉です。)
「工芸Kōgeiの創造ー人間国宝展ー」
会 場:銀座和光6階 和光ホール
会 期:2022年4月2日~13日
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