日本工芸会所属の東日本支部地区在住作家による公募展、「第58回東日本伝統工芸展」が4月25日から30日まで日本橋三越本店新館7階で開かれます。毎年秋に開かれる日本伝統工芸展に対する春の展覧会として、東京・長野以北北海道まで含む支部で運営されています。この構成は過去、私の父たちが立ち上げた発足時に東京以外の作家が少なかった事情に依ります。工芸会各支部ごとに支部展はありますが中でも一番大規模な支部展で、若手作家の登竜門ともなっています。私も父を亡くした直後のこの展覧会で受賞し励まされた思い出があります。
今回私は白い楓と朱色の梨材のコントラストをもった長手の小箱を出品しています。
「木工藝―須田賢司と五人の作家展」は別掲のご挨拶にあるように、今年1月から始めた若手作家との研究会の成果です。こういった研究会の必要を痛感し、工房を広げたのです。まだまだ始まったばかりではありますが、参加者は皆さん頑張って作品を作りました。木工藝を身近にしていただくきっかけになれば幸いです。ぜひお出かけいただき、若い作家を励ましていただきたいと思います。
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「第58回東日本伝統工芸展」
会 期:4月25日(水) ~ 30日(月・振休)
10:30~19:30 ※最終日は18:00まで
会 場:日本橋三越本店 新館7階催物会場
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